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東京も亜熱帯地域の仲間入り?
今年の夏は暑かった。その酷暑に異常さを感じざるを得ませんでしたが、ようやく夏の終わりの小雨も降ってきた東京都心です。
あまりの暑さに異常を感じた私は、2006年(7年前)に出版された『気候変動プラス2℃』(ダイヤモンド社)をあらためて読み直しました。今回はそのお話です。
今から50年前は、今よりも冬は雪が多く寒さが厳しかったという記憶をある程度の年代の方ならお持ちかもしれません。地球の環境は、気温上昇に影響を受けざるを得ません。もし+(プラス)1℃上昇したらアフリカでは飢餓、クイーンズランドでは熱帯雨林が50%減少するなど、地球、いや私たちの身の廻りでも動植物の生態系に変化が感じられます。
カラーの図をご覧ください。(『気候変動プラス2℃』より)
これは温度が上昇した分が赤く色が付いています。確実に気温が上昇したことがわかります。もしこのまま上昇が続いた場合、+2℃で食料不足となり、食料の価格は大幅に上昇すると言われています。
2013年 (現在)
2025年 (約10年後)
なぜ気温は上昇するのか。
さまざまな理由があって、避けられない地球環境なのかもしれませんが、日常で私たちができるささやかな温暖化防止に役立つことを考えなければ大変なことになると思います。
東京オリンピックが7年後に行われるとのことですが、それまでにインフラ整備は当然として、地球温暖化対策も市民レベルで実行できるようなインフラ整備が重要だと思います。
いよいよ東京から西は、亜熱帯地域になったことは確実と考えています。1ヵ月の平均気温20℃以上が4~11ヵ月、20℃以下が1~8ヵ月の範囲になったこと、湿度70~90%が夏季に4ヵ月以上続いたことなど、環境の変化は肌で感じられるようになりました。
ヒトの病気も、痛い、苦しいなどの症状がないと健康でいられる有難さを感じないように、気候も同じで切羽詰まった状況にならないと何もしないのでしょうか?
これから7~10ヵ年後には今の東京よりもはるかに酷暑、高湿度になるでしょう。この時期に雨が降らず、水不足になれば日常の生活に支障をきたします。
ヒトの住居も大きく変化します。亜熱帯地域しか生棲しなかった細菌、カビ、ウィルスが東京から西の地域で増加し、健康被害が多発することでしょう。
今から40年前に『沈黙の春』(レイチェル・カーソン著)が出てからも、ヒトによる環境悪化は続いています。そして事態は悪化しています。
「人が生きるための環境をつくる」― そのためには、無用な化学合成物質を乱用しないこと、など日常の生活で随分と改善すべきことが多いように思います。
私たちはささやかながら日常の生活を安全で快適にするためのバイオレメディエーション応用技術で、自然の浄化能力の活性にお役に立てるよう努力したいと考えています。これからの時代は、カビ、細菌をいかに安全に制御し予防するかが重大なポイントだと思います。
「細菌が世界を支配する」
(創研) 2013年9月11日 16:57