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過酸化水素水の高濃度液でビニールクロスを洗う?

最近、私的に驚いたできごとです。

ビニールクロス(壁や天井)を過酸化水素水濃度3035%で洗浄して、汚れを取って衛生的にできるという話です。

これはまさしく取扱い方法を誤ると、生命を失う「危険」がいっぱいの話です。

過酸化水素水を室内に塗布すると、空気中にミスト発生が起こることで多くの反応が起こり火災や爆発につながることがあります。火災や爆発は、加湿によって起こることもあります。人の眼精粘膜損傷(かすみ眼、失明)や皮膚の熱傷、癌因子(動物実験で1ppm以上使用すると発ガンが確認されています)の危険性もあります。環境中に放出してはならないのです。

過酸化水素水を使用するにあたっては、呼吸用保護具、安全ゴーグル、保護手袋で予防しなければなりません。

過酸化水素水を壁や天井のビニールクロスクリーニング用洗剤として販売しているメーカーさんの化学的常識、またそれを使って洗浄しようとする業者さんの化学的常識を私は理解できません。安全だと主張するのであれば、まずご自宅を自分でクリーニングしてから他人に勧めてはいかがでしょうか?

過酸化水素はオゾンに次ぐ酸化剤ですから、酸化によってビニールクロスは黄褐色になりボロボロに劣化してしまうのではないでしょうか?

化学物質はとても便利なものですが、その裏には大きな危険という「落とし穴」があるのです。

 


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