SOKEN社長ブログ ~社長の独り言~ |
「土と農薬」(1998 鍬塚昭三・山本広基著、 (社)日本植物防疫協会)を見ると、農薬について以下のことが書かれています。
①土壌中の農薬の半減期は大部分が30日以内で、1ヶ年以上のものは原則農薬登録されない。
②作物に散布した農薬の残留性検査を15ヵ年にわたって行った結果、一般的に小型果実と大型果実との差はほとんどなかった。作物群間の農薬残留性を比較すると高い順から、
非結球葉菜類>穀類の茎>果実、果菜類>半結球葉菜類>根菜類、結球葉菜類>穀類である。
今は、ホタテ貝殻パウダーや農薬おとしが日本でも中国でも売れているそうです。
先日、中国の商社の方が二人、弊社に来社され「『ベジレメ』(創研㈱製造販売)を中国国内で製造して販売したいので取引をしませんか」と言われました。中国は農薬が心配なので、野菜の農薬を落とすことができる商品はとても売行きが良いとのことでした。
弊社は製造を中国企業に委託することは考えたことがありませんのでお断りしました。お二人が弊社の「ベジレメ」の内容をどれだけ理解されていたのかは不明です。「売れればなんでもいい」といった話し方や態度は、私にとっては甚だ奇異な感じでした。彼らによれば、今、売れている貝殻のパウダーは天然の酸化カルシウムでアルカリ度は13度前後ととても強いものらしいのです。ということは取扱いにも注意が必要でしょう。
ホタテの貝殻の処分に困っているということは、私もニュースで知っていました。
その貝殻を1,100℃以上の高温で焼いたものが農薬を90%以上除去するということでしたが、要は石灰(グランドに線を引くときに使う白い粉です)と同じようなものですから、価格は非常に安いものです。
アルカリ水で農薬を除去し、有害な細菌やカビも除去するとのことですが、原理はそうでも実際ははたしてそうなのでしょうか?
アルカリで農薬は落ちますが、細菌やカビを除去することはできないと私は考えています。私が貝殻パウダーの効果をリンゴや葉物野菜で調査した際には、残留農薬、食中毒菌、カビなどを除去できませんでした。私の不手際もあるかもしれませんが・・・。
弊社では、野菜、果物などの生鮮物を、石けん水を基材にして有用微生物を添加したもので洗い、水ですすいで食べるようにした生鮮物専用の洗剤を販売しています。これが「ベジレメ」です。
「ベジレメ」の残留農薬、食中毒菌、カビ、酵母などの除去率を、他の洗剤と比較してもらいたいなぁと考えています。
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