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SOKEN社長ブログ ~社長の独り言~ 2014年8月アーカイブ

最近よく目にする「バイオ」という商品について思うこと

バイオという名の付いた製品の中には「そんなことがあるわけなかろう」「なぜこの製品がバイオなのか」というようなものが数多くありますね。

バイオとは英語でBioと書き、日本語では「生命」「生」を表す接頭語です。
バイオテクノロジーはバイオロジー(生物学)とテクノロジー(技術)を組み合わせた言葉で、生物そのもの、または生物の構成成分、機能発見と活用、応用などをいいます。
生物を工学的見地から研究し応用する技術というところでしょうか。

バイオレメディエーションという、生きた微生物を使って土壌や地下水の環境汚染の浄化を図る技術があります。
この技術に関して、経済産業省、環境省の両大臣から平成17330日に告示第4号が出されています。
この技術に使われるのは「バイオもどき」ではなく正真正銘で氏素性がわかっている微生物でなければなりません。

告示には第1章から第6章まで利用指針が明記されています。
氏素性のわからない、または明示できない微生物は使用できません。
そして数年または数十年かけてモニタリングを実施しなければなりません。
そうした指針のもとで環境浄化の微生物が定められていますから、「バイオという名の商品」はエビデンス(科学的な証明)が正確でなければなりません。
そして万が一の時の制御方法もなければならないのです。

さて、あなたがお使いになっているバイオという名の商品の
微生物の名前は同定(種の確定)し検証されていますか?」
「使われている微生物は安全ですか?」
「効果は本物ですか?(微生物そのものが分解能力を有していますか?)」

微生物の作用は万物に対して効果が証明されたものはひとつもありません。有害性も否定できません。
証明する方法は決して「個人的」であったり、「自己に有利なもの」であったり、「特別な団体側に立ったもの」であったり、「再現性のないもの」であったりしてはいけません。

人が食しても健康被害がないと言われる菌も存在しているのは事実ですが、それでも飲食の方法や飲食する人の健康状態や体質などで健康被害の出る恐れはあるのです。また何の効果もないものもあるでしょう。

「バイオ」という名前の商品をお使いになる時は、しっかりと確認する必要があります。
"何がバイオなのか"を・・・。




カビと向き合って発見したこと

ご依頼をいただき、各地の温泉や大浴場のカビを除去する業務を続けていて、ある時「オヤ?!」と不思議な現象に気がつきました。

私は仕事上、男湯にも女湯にも出入りします。
そこでカビの種類、増殖の速度などを調べてみました。
そこに明らかな違いがあったのです。

男湯と女湯では、カビの種類も増殖条件も違っていたのです。
ブログでは詳しく説明することは難しいのですが、この調査研究を通じてカビの阻止とカビの除去の方法の一端が垣間見られた気がします。

「カビを除去する」という仕事はとても科学的であり、且つ困難です。
単に「カビ取り剤で『おそうじ』すればカビは取れる」「カビで人は死なない」とお考えのあなた!
とんでもない間違いを犯しています。

カビ取り剤でカビは取れません。そんな簡単なものではありません。カビで人は死にます。
この現実をどれだけの方が知っているでしょうか?
真菌症という疾患で多くの死者が出ているのです。

カビは人類よりズーッと以前からこの地球上に生棲しています。
カビから言わせると、人類は後からやって来た新参者に過ぎません。
カビの想像を絶する数と生命力は人類の比ではありません。

私たちヒトは、カビの実態をほんの少ししか知っていません。
ほとんど知らないと言ってもよいでしょう。
カビと日々向き合う私は、カビを少しでも知るように努力しています。

それは、かねてより「微生物は微生物によって制せられる」と言い続けている自説の証でもあるのです。


汗の臭いの原因は?

電車で通勤する時に、異様な臭気に気分が悪くなってしまうことがあります。
身の周りをキョロキョロ見渡し、異様な悪臭の原因を探します。
ほとんどの原因は男性です。
耐えられない香水やオーデコロンの臭気もあります。
そうした香料や体臭が一種異様な複合臭となり、バスや電車内を不快にしているのです。

なぜ夏は不快な臭気が多いのでしょう?
「汗の臭いだろう」「不潔にしているからだろう」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。それはそれで正しい面もあります。

人はそれぞれが臭気の閾値というものを持っています。(閾値とは臭気を感じるか否かのギリギリの臭気レベルを言います)
そして好ましいと思う臭気と不快に思う臭気は、人それぞれで異なります。

例えばヒト以外の動物の臭気を極めて不快に思う人と思わない人、どちらでもない人とさまざまです。
人の臭気についても同じです。そして無臭な人などこの世にいません。

では、電車やバスの中の悪臭をほとんどの人が不快に感じるのはなぜでしょう?
人は防衛本能を持っているからだと考えられます。
電車内の悪臭は「身の危険を感じる臭気」なのです。

ヒトの本能として「身の危険を感じる悪臭」とは何でしょう?
腐敗している臭気(腐敗臭)です。人も動物も死体は腐敗臭を放ちます。腐敗臭は「死」を連想させるのです。
人や動物の悪臭の原因は、皮膚に生棲している皮膚常在菌の腐敗臭です。
夏は汗も多く出るので、より常在菌が増殖し腐敗するのです。

体臭を抑える特別なシャンプーやボディソープ、消臭石けんの宣伝をよく見ますが、残念ながらその効果は普通のシャンプーやボディソープとあまり変わらないようです。

なぜならば、常在菌の数や種類、皮膚から発露されるホルモン分泌物は人それぞれに違うからです。
これほど複雑な臭源の腐敗菌を消滅させるには、単なるシャンプーやボディソープは無力です。
過度な信頼は避けるのが賢明かと思います。

 


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