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SOKEN社長ブログ ~社長の独り言~ 2012年10月アーカイブ

過酸化水素水の高濃度液でビニールクロスを洗う?

最近、私的に驚いたできごとです。

ビニールクロス(壁や天井)を過酸化水素水濃度3035%で洗浄して、汚れを取って衛生的にできるという話です。

これはまさしく取扱い方法を誤ると、生命を失う「危険」がいっぱいの話です。

過酸化水素水を室内に塗布すると、空気中にミスト発生が起こることで多くの反応が起こり火災や爆発につながることがあります。火災や爆発は、加湿によって起こることもあります。人の眼精粘膜損傷(かすみ眼、失明)や皮膚の熱傷、癌因子(動物実験で1ppm以上使用すると発ガンが確認されています)の危険性もあります。環境中に放出してはならないのです。

過酸化水素水を使用するにあたっては、呼吸用保護具、安全ゴーグル、保護手袋で予防しなければなりません。

過酸化水素水を壁や天井のビニールクロスクリーニング用洗剤として販売しているメーカーさんの化学的常識、またそれを使って洗浄しようとする業者さんの化学的常識を私は理解できません。安全だと主張するのであれば、まずご自宅を自分でクリーニングしてから他人に勧めてはいかがでしょうか?

過酸化水素はオゾンに次ぐ酸化剤ですから、酸化によってビニールクロスは黄褐色になりボロボロに劣化してしまうのではないでしょうか?

化学物質はとても便利なものですが、その裏には大きな危険という「落とし穴」があるのです。

 


プロのお掃除とは見えない汚れを落とすこと

「たかがお掃除、されどお掃除」です。

自宅を「お掃除」するのと、お金をいただいてお客様のさまざまなご依頼に応えるお掃除は本当に違います。ビジネスとなればさまざまなことがあります。                     

目に見える汚れやホコリを落とすことは一般的な「お掃除」ですが、実は、目に見える汚れを「お掃除」するだけでは清潔で安全・安心な住環境、衛生的な住環境はできません。

目に見える汚れやホコリのお掃除にプラスして、目に見えないカビ、細菌、悪臭源なども除去するのが、「プロのお掃除」だと考えます。お客様からのさまざまなご要望に対し、カビ、細菌などを測定する機器を使い、培養スキルなどの確かな技術で対応できるのがプロだと考え、努めています。

 


最近目にする「カビ退治方法」について思うこと

秋はカビ退治に最適な季節ということで、カビ対策に関する情報をよく目にします。

家全体のカビをなくすことは無理です。

カビは、屋外から入ってきて、胞子は目に見えません。
カビは微生物(細菌)で生きています。彼らも生きていくことに必死で、何とか子孫を残さなくてはいけません。
細菌は40億年前から地球に存在している生き物ですから、そんなに簡単に人間にやられるわけがありません。
エタノール(消毒用濃度75%以上)や塩化ベンザルコニウムで室内のカビは退治できません。
漂白剤(カビ除去剤)で黒いカビの色素は漂白できても、カビは死滅しません。

風通しをよくして湿度を下げることも有効だと思いますが、湿度を下げる工夫をしても、乾燥したところが好きなカビが増えてしまいます。

カビ退治の基本は、室内全体のおそうじだと考えます。

目に見える汚れをお掃除するのもお掃除ですが、+αして目に見えない汚れ(細菌、病原菌)そして臭いまで除去するバイオクリーニングは、カビ対策に有効です。

菌は菌をもって制す!

ご相談をお待ちしています。



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