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SOKEN社長ブログ ~社長の独り言~ 2012年9月アーカイブ
科学技術館の「環境放射能除染、廃棄物処理国際展」に行ってきました
今日は、午後から東京の科学技術館で「環境放射能除染、廃棄物処理国際展」を見学してきました。
放射能測定器、分析器、土壌・草木・家屋などの高圧洗浄機、表土の削り取り機、大型の掘削機、そして遮蔽するための工法やその材料などを展示していました。
環境省の除染の長期的な目標は「追加被曝線量1ミリシーベルト/年」だそうです。具体的な空間線量率の目標は0.23マイクロシーベルト/時間だそうですから、東京(杉並)と比較してかなり高い数値です。
環境省は除染の定義を、「放射線量の高い表土、枝葉、落葉などを取り除いて、高圧の水で洗浄することで、人から遠ざける、または土やコンクリートで囲んで遮ること」としています。そして放射線量の高いものを福島から県外の最終処分施設へ搬出することで最終処理をするというものです。
はて・・・。みなさんは何か「おかしい」とお考えになりませんか?放射性物質を現位置で消滅させる方法はないのでしょうか?
今日の展示会へ出展していた大手ゼネコンを含めて皆無でした。
(創研) 2012年9月26日 17:42
濱谷明夫先生の美術作品
経団連会館に装飾された「純白」の芸術品を、バイオレメディエーション応用技術によりクリーニングしました。
濱谷明夫先生の作品は、今回で3作目です。
「純白」が灰色(グレー)に汚れてしまうのを放置すると、純白に光り輝く優雅で美しい風合いは失われます。なぜ「純白」が「グレー」に汚れてしまうのか?室内の空気汚染と風の流れ、風向きによってカビの胞子、ダストなどが付着してしまうからです。
髙い天井付近から吊り下げられた作品は、優雅で風の流れによって日光を受けてキラキラと光り輝きますが、残念ながら日常のお掃除はできません。定期的に高所用の足場を立て、特殊溶剤でクリーニングする以外に純白の美しさは保全されません。
せっかくの芸術品ですから、お手入れを疎かにせず、定期的なお手入れにより美しさをいつまでも保全されることをお勧めしています。
(創研) 2012年9月19日 15:55
バイオはこわくない
「バイオ」とは微生物のことをいいます。
「バイオ」と聞いて、「恐い」と思う人が多いことに、私は気づいていませんでした。私は日常、バイオ(微生物)を取り扱っているので、どうして恐いのか、ほとんど考えずにいました。これは迂闊でした。
微生物とは人の目に見えないほど小さな生き物ですから「何をしているのかわからない」「何をするのかわからない」、いわゆる正体不明な生き物ということで、人は恐がるのかもしれません。
そもそも人も生き物ですから、悪い奴もいればとても良い奴もいる。そしてその中間のような奴もいる。バイオ(微生物)も同じです。
バイオというと、悪い奴を主人公にしてとても恐ろしい映画をつくったり、病気の原因だと言われたりするので、「バイオ=恐い」となってしまうような気がします。そして、不要、不潔、恐いということで敵視され殺菌されます。
しかし、人とバイオ(微生物)が共存していることは確実です。人の体内には80兆~100兆のバイオ(微生物)が棲みつき、人と共生し続けています。もし、人と共生してくれるバイオ(微生物)がいなくなったら、人は免疫力を失い、死んでしまいます。これは事実です。体内のバイオ(微生物)を殺せば人も死ぬ。敗血症で死んでしまうのです。
人間よりも以前からこの地球に生存し、人の体内や自然環境の中に暮らしているバイオ(微生物)と共生することはとても大切であって、必要不可欠なことです。
(創研) 2012年9月12日 11:23
カビの話
カビと一口に言っても、現在、解明されているカビはごくわずかです。
黒々とお風呂場にあるのがカビで、それ以外の場所にはカビはないと考えている方も多くいます。
カビはどうして色があるのでしょうか?
あの黒々とした色は何なのでしょうか?
カビの黒い色はメラニン系色素で、ジヒドロキとシナフタレンメラニンです。漂白しなければ除去できません。
またペニシュリーム(カビの種類)は、カテロイド系という色素です。いずれにしても、漂白しなければもとの色調に戻りませんから、次亜塩素系や酸素系の漂白剤を使うことになります。
この漂白剤には殺菌効果があると言われていますが、一般の方が普通の使い方をしても殺菌効果はほとんどありません。
カビは土から誕生し、風にのって空中をさまよい、外から室内に入ってきます。胞子といわれるものですが、人の目には見えません。
食べ物にもつきます。時に食中毒を起こすこともあります。食べ物は放置したままにしないようにしましょう。
(創研) 2012年9月 5日 14:02
洗浄科学の限界
物事には、あらゆるものに限度、限界というものがありますが、洗浄による復元にも限界があります。古くなったもの、汚れたものなどを洗浄しても、新品に戻ることはありません。
よく「おそうじのプロはどんな汚れでも落とします」という広告を見かけます。しかし、残念ながら、すべての汚れを落とすことはできません。その訳を話すと長くなるのでここではやめることにしますが、結論はそうです。
洗浄科学の基本的な考え方は、「本来の機能を回復して再び役に立つようにする」というものです。
例えば、レンジフードの汚れをそのままにしておくと、吸い込みが悪くなって室内の空気が汚れる。さらに電気料金が高くなる。レンジフードの寿命も短くなってしまう。そしてお取り替えで出費も増えるなど良いことはありません。
しかし、洗浄すればそうした問題は解決し、レンジフード本来の機能が回復し引き続き快適に使用できるようになるわけです。レンジフードの素材を極力損傷させることなく、機能を回復させるもっとも簡単な方法は洗浄することです。
しかし、洗浄しても元の新品に戻ることはありません。「永久汚れ」といわれる素材の劣化の原因による汚れは絶対に落とすことができません。
あらゆるものがクリーニングの対象です。
(創研) 2012年9月 3日 14:17
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